第9章 -安心-(木吉鉄平)*
「すみれちゃーん!似合ってる!
いいよー。鬼練習の癒し…♪
ねー、水戸部っ!」
「(うなずく)」
「小金井くんは練習足りないのかな?」
コガのことばに
即座に反応するカントク…。
「いえっ!そんなことないです!」
(つか、水戸部も頷いてたって〜!)
「へぇ。意外だなぁ。」
「火神くん、見過ぎです。
ヘンタイです。でも、たしかに、
すみれさん、スタイル抜群ですね。」
「うっせぇ!黒子!
おまえも見てんじゃねーかよ⁉︎」
「あ♡テツくーーーん♡」
ま…またしても…
黒子は桃井に抱きつかれていた。
「「あぁーーーーっ!」」
((く…黒子の奴〜〜っ!また〜!))
「もう!すみれもいるとはいえ、
桃井さんの水着姿は
前に見たことあるし…
皆興奮しすぎよね。
ねー、日向くん!」
「あ…あぁ…。」
オレはついカントクを見てから、
あの2人を見てしまう。
「……。」
○☆▲%◇◎×………
カントクの怒り…もとい
八つ当たりをオレ1人で受けた。
「あれ?日向ー。そういや、木吉は?」
「は?その辺にいるだろ?」
伊月のことばに
オレも周りを見回したけど、
デカいあいつを見過ごすわけがない。
あいつ…どこ行ったんだ?
プール入って檜原を見て、
横で固まってるのは
実は気づいたんだけど…。