第9章 -安心-(木吉鉄平)*
-リコside-
「リコ…!話が違うじゃない〜!」
「な、なんのことかしら?」
最初プールサイドには、
桃井さんと3人だったんだけど、
桐皇の部員たちが先に来た。
すみれには言ってなかったから、
当然すみれは
真っ赤になって怒っていた。
「皆の前でビキニとか…!
ムリムリ〜‼︎わたし、戻るっ!」
すみれは胸元を腕で隠してしまった。
ちなみにタオルやパーカーは、
持ってこさせなかった♪
「おいっ!なんで隠すんだよ⁈」
「あ…青峰くん⁈
隠すに決まってるでしょー?
青峰くんのヘンタイっ!」
「大ちゃんは近くで見過ぎ!
すみれさんから離れなさい。」
(大ちゃん、お邪魔虫なの気づいてよ〜)
「もうっ。贅沢言わない!
いいもん持ってるんだから、
出し惜しみしないのっ!」
わたしはすみれの腕を開いた。
やっぱり…………ズルイ‼︎
「リコ〜
それ、めちゃくちゃだってば〜。」
「すみれさん、スタイルいい♡」
「いやいや…桃井さんのほうが…」
わたしも、つい見てしまう。
相変わらず、
女のわたしも見惚れちゃう
いい身体してる…。
でも、今回は…‼︎
すみれには悪いけど、
料理の他にももう1つ、
負けられない戦いがあるのよ!
「え〜?でも、すみれさん、
Fカップですよね?
わたし、同じですよー?
リコさんは…Bのままですね♡」
「も、も、も…桃井さんっ⁈」
「ちょっ…⁈」
((へぇ…Fカップかぁ。
つか、桃井もFもあったのか…))
((檜原/すみれちゃん/すみれさん…
Fもあるのか⁈
木吉/木吉先輩…いいなぁ…))
「と、とにかくっ‼︎皆練習でしょ⁈
わたし、お昼ご飯の用意してくる!」
「「えーーー⁈」」
男メンバーからは落胆の声が。
「すみれ…これ、着てろ。」
…⁈鉄平⁇
突然鉄平が戻ってきて、
大きなTシャツを
すみれにパサッとかぶせた。
「木吉…くん…?」
すみれはポカンとしつつも、
鉄平のTシャツを着た。
((((いや…Tシャツ着ても
なんかやらしいんだけど…))))
鉄平…もしかして…⁈