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〜Mint Candy Story〜

第9章 -安心-(木吉鉄平)*


-木吉side-


「うめぇ‼︎」


「はい!ぜひレシピが知りたいです。」


桐皇の奴らからも、
すみれのカレーは絶賛されていた。


すみれのカレーは2種類あった。
前の合宿でも食べて、
すごいうまかったやつだ。


あの時はすごいうまくて感動して、
おかわりもほとんどオレが食って、
日向が怒ってたっけ…。


でも、今日は味がわからない。



さっき…すみれは…。




「木吉くん?美味しくない?」


いつのまにかすみれが横に来ていた。



「いや…うまいよ。」


「ほんと?よかったぁ。
おかわりもあるよ?食べる?」


「いや…もう大丈夫。
最初多めに盛ってもらったし、
ちょっと今日は疲れたかな。」


「…そっか。
食べ過ぎもよくないもんね。」


いつものようにすみれと話せない。
すみれが淋しそうに笑った気がしたが、
それをフォローしてやることも
どうしてもできなかった。


飯食ってても、すみれと話していても、
さっきからあの様子が頭から消えない。




なんで青峰とキスをしていた…?



飯食ったあとも、
オレは部屋でゴロゴロしていた。



「木吉〜!おーーい!」


「日向?なんだー?」


「なに、ボーッとしてんだよ?
風呂行かねぇのか?」


「なぁ、日向ー。」


「あ⁈なんだよ?」


「青峰ってモテるのか?」


「はぁ⁈知らねぇよ。
まぁ…黙ってればあの顔だし、
モテるんじゃねぇの?」


「そっかぁ…。」


「なんなんだよ⁈」


「いや、なんでもない。
風呂、後で行くから、
日向、コガたちと先行って。」



日向を先に風呂に見送ってからも、
オレはゴロゴロしたまま、
すみれのことを考えていた。



すみれはオレの”モノ”じゃない。
わかってるけど…でも…



他の男と…青峰と、
キスなんてしてほしくなかった。



オレだけを見ていてほしい。
オレのモノにしてしまいたい。





あー。




オレ、もしかして…
すみれのこと…




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