第9章 -安心-(木吉鉄平)*
-リコside-
「着いたーーーっ‼︎
あっち、なんかあるぞー。
行ってみよーぜ‼︎」
合宿先に着いた途端、
皆はしゃぎだした。
「着いた途端はしゃがなーい!」
もう!
皆いちいち興奮しすぎなんだから!
なのに、鉄平とすみれは…
「すみれ、英語の課題やったか?」
「あー!そういえば出てたよね。
忘れてたーっ。」
おのれらは、
ちったぁはしゃげっ!!
「じゃ、夜一緒にやるか。
2人でやれば早いしな。」
「ほんと?やったー!」
ま…これはこれでいいのかしら?
「うわっ。なんだっ⁉︎こんなに…‼︎
おわっ。くんなっ。離れろっ‼︎」
ワンワンワンワンワンワンッ…
どっから来たのか、野良犬…?
犬嫌いを知ってか知らずか、
大きな犬は火神くん一直線…
「あははっ!火神好かれてんなぁ。」
「火神、うっせーぞーっ。」
伊月くんと日向くんがからかう。
あ〜もうっ。進めない…
「相変わらずうるさいのぉ?」
…⁉︎
声のするほうを振り返ると、
桐皇バスケ部が勢ぞろいしていた。
「あーっ♪テツくーーーん♪」
お決まりかのように、
桃井さんが黒子くんに抱きついた。
「痛いです、桃井さん…。」
((((あ、相変わらず…
黒子羨ましすぎる…))))
皆の心の中が手に取るようにわかった。
あーーーもうっ‼︎