第8章 -大凶-(緑間真太郎)*★
-another side-
〜火神大我〜
火神
「おいっ。なんなんだよ⁈」
みつば
「いーから!気になるでしょー?
かんなと緑間くん‼︎」
火神
「気になんねぇよ!」
試合が終わったあと、
黒子がすぐいなくなって、
探していたら緑間のトコにいた。
で、見つけたと思ったら、
緑間が藤宮を拉致ってどっか行って、
オレはこいつに付き合わされて、
中庭にいる緑間と藤宮を
校舎の影に隠れて見ていた。
つか、気になるのは、
あいつらじゃなくて…オレは…。
みつば
「しっ‼︎静かに〜‼︎」
火神
「はぁ⁈つか、
うるせぇのはお前だっつぅの。」
緑間と藤宮の会話は
全部は聞こえなかったが、
とりあえずはうまくいったようだった。
みつば
「よかったぁぁ。じゃ、行こうか。
やっぱり覗き見なんて悪趣味だよね。」
火神
「お前が連れてきたんだろうが。」
みつば
「へへ…そうだったね。」
…⁈なんだぁ⁈
今の絶対言い返すトコ…だったよな…。
篠崎は体育館のほうへ歩き出した。
みつば
「でも…ほんとによかったぁ。
かんな、嬉しそうだったよね♪」
火神
「あぁ。つか、人のことより、お前…」
みつば
「なぁに?」
火神
「お前…大丈夫なのかよ?」
みつば
「なんで?変なのー。
火神、試合して疲れちゃった?」
…っ⁈
ふと振り返った篠崎が、
ちょっと赤くなった気がした。
火神
「変じゃねぇよ。
だから…夏祭りの…っ」
宮地
「おっ!みつばーーー!」