第8章 -大凶-(緑間真太郎)*★
火神
「はぁ…でも、緑間ねぇ…」
みつば
「なによ、バ火神、ヤキモチ〜?」
火神
「バッ…‼︎ちげぇよ‼︎お前なぁ⁈」
みつば
「そんなことより‼︎
その緑間って人、何の知り合い?
どこの学校なの⁈」
火神
「おいっ!てめぇ‼︎
そんなことってどぉゆうことだよ⁈」
みつば
「もぉ‼︎バ火神、うるさーい‼︎」
黒子
「藤宮さん…
あっちで詳しく話しましょう。」
かんな
「う…うん。そうだね。」
みつばと火神くんがヒートアップすると
入る余地がない。
みつば
「ちょっと待って‼︎
わたしも聞きたいのに〜!
バ火神のバカ〜‼︎」
火神
「バカバカうっせーよ‼︎
つか、早口言葉みたく言うな!」
黒子くんと苦笑いしながら、
結局、2人が落ち着くのを待って、
”緑間くん”の話を聞いた。
緑間くんは黒子くんの中学の同級生で、
”キセキの世代”と言われるくらい
とにかくバスケがうまい人らしい。
火神くんに言わせると、
胸くそ悪いムカつく奴らしいけど…。
黒子
「緑間くんは秀徳へ行きました。」
みつば
「…秀徳⁈」
そういえば…みつばのお姉さん、
秀徳だったっけ…。
黒子
「はい。それで、来週の土曜日、
ウチで秀徳と練習試合するんです。
よかったら観に来ませんか?」
かんな
「え…⁈」
黒子
「試合終わったら、
緑間くん、紹介しますよ。」
みつば
「やったじゃん、かんな♪
こんな近くに知り合いがいて、
ラッキーだったね♪」
かんな
「う…ん。
ね、みつばも一緒に来てくれる?」
みつば
「えっ⁈」
かんな
「どうしたの?予定ある?」
みつば
「ううん。大丈夫だよ。
わたしも緑間くん見たいしね。」
本当にまさかの急展開だった。
夏祭りが終わってから、
極力家で巫女の手伝いしてたけど、
彼…緑間くんは来なかった。
神社以外で会えることなんてない…
そう思ってたのに。
初めての恋。
緑間くんはわたしのこと、
覚えてないかもしれないけど、
わたしは緑間くんに会えるのが、
すごく楽しみだった。