第8章 -大凶-(緑間真太郎)*★
火神くんとは…意外と話すほう。
話すというか、帰国子女なのに
英語の問題をよく聞かれる…。
みつば
「バ火神は寝起きもうるさい!
だいたい寝てたくせに
盗み聞きしないでよー!」
火神
「はぁ⁈おめぇに言われたくねぇよ!
胸くそ悪いやつの話すっからだろ!」
ちなみにみつばと火神くんは
いつもこんな感じ。
お似合いだけどな…って
勝手に思ってるのは内緒。
黒子
「でも、たしかにそっくりです。」
みつば
「きゃあっっ‼︎」
火神
「うわぁぁっ⁈」
黒子くんの声に2人は同時に叫んだ。
ほら、息ピッタリ。
火神
「お、お前いつからいたんだよ⁈」
黒子
「火神くんが起きる前からです。
火神くんの前、ボクの席ですし。
それにしても、
藤宮さんはさすがですね。」
わたしは黒子くんがいたこと、
わかっていた。
黒子くんは霊じゃないけど…
気配くらいちゃんとわかるから。
かんな
「うん♪
きっとわたしが相手だったら、
ミスディレクション?だっけ?
止める自信あるな♪」
この2人はバスケ部で、
試合は観たことないけど、
試合中、黒子くんは消えるらしい。
みつば
「それより‼︎知り合いなの⁈
オハ朝信者の変な人!」
かんな
「ちょっ。変な人って…」
火神
「変な奴なら間違いないな。」
黒子
「はい。
喋り方も特徴的なんですよね?」
かんな
「うん…。
ありがとう…なのだよって。」
火神
「…100%だな。」
黒子
「はい。緑間くんですね。」
かんな
「緑間…?」
思いがけない情報に胸が高鳴った。
黒子
「緑間くんに連絡してみましょうか?」
かんな
「えっ⁈ダメダメダメ〜っ!」
わたしは慌てて携帯を出した
黒子くんを止めた。
黒子
「藤宮さんがそう言うなら。
でも、藤宮さんでも
慌てることあるんですね。」
……っ。
わたしは真っ赤になってしまった。