第7章 -失恋-(高尾和成)*★
「たぶん今頃、くるみと
うまくいったんじゃないかな?
あ、これ、高尾くんから預かったよ?」
「おっ‼︎マジかよ〜?」
ふたばが差し出したのは、
みゆみゆのポスターだった。
「アイドルのくじびきのお店が
あったんだって〜。
清志に渡しといてくれって。」
パイナップル…1個減らすか…。
「あとね、これはわたしから♪
はいっ。」
「うおっ‼︎これ、どうしたんだよ?」
ふたばがくれたのは
みゆみゆのデビュー直後の
レアなキーホルダーだった。
「高尾くんに教えてもらったお店で
わたしもくじびきしたの♪
なんかレアなんだって〜。
わたし、ヒキ強いでしょー?」
「おう!すげぇな、ふたば‼︎」
ふたばはみゆみゆに嫉妬するどころか、
どこか得意げだった。
「ね、射的しよ♪清志、うまいよね♪
清志がやってね♪」
ふたばが腕をギュッとして
オレを見上げてきた。
うん。
やっぱみゆみゆもいいけど、
ふたばにはかなわねぇな。
オレはふたばが、
”幼なじみ”としてじゃなく
”彼女”として隣にいてくれることが
本当に嬉しかった。
---End---
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