第7章 -失恋-(高尾和成)*★
「ビックリして…嬉しくて…。」
「へ…?」
「わたしも…高尾くんが好き。」
くるみちゃんは涙を拭いて、
ニッコリして言ってくれた。
「くるみちゃん…っ‼︎」
オレは嬉しくて、
思わずくるみちゃんを抱きしめた。
「た…高尾くん⁉︎
あの…皆見てる…んじゃ…?」
あ…たしかに…。
神社から出たは出たけど、
祭りに来る人や帰る人が
たくさん通って行く。
「いーよ、別に♪
くるみちゃんとくっつきたいもん。」
「でも…。」
くるみちゃんは恥ずかしいのか、
オレの胸元に顔をうずめていた。
「あとちょっとだけ〜♪」
「高尾くんてば…。
あの…ね、この間、ごめんね。
ホークアイ、すごくないって
怒鳴っちゃって。」
小さい声でくるみちゃんが言った。
「気にしてねぇよ。
本当に気づいてなかったしな。」
オレは苦笑いしながらこたえた。
「でも…今日は見つけてくれたもん。
これからも…見つけてね?」
…‼︎
「おうっ♪」
オレはさらにぎゅーっときつく
くるみちゃんを抱きしめた。
---End---
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