第3章 課題終わんない!!:ジャーファル
セリシアSIDE
「・・・手伝うって、別にやってくれるわけじゃなんですね?」
「当たり前です。だから、答え合わせだけはやると言っているでしょう。」
結局ほとんど一人と一緒じゃん。
まあ、少しは楽なのかもしれないけどさ。
「あ、それ違います。」
「え?」
現在計算問題取組中。
何が違うんだろ?
「そこは+じゃなくて-です。あと、こっち、πを忘れてる。」
あ、ほんとだ。
時々やるんだよね、こういうミス。
「ああそうじゃなくって!もう貸しなさい!」
といってけっきょく手にしてるペンをほぼ強引に上から掴んでそのままペンを走らせる。
・・・っていうか!
近い近い近い近い!!
顔すぐそばだし、手は握られてるし。
私ももうそんなに子供じゃないのに・・・!
これじゃ、ドキドキしちゃってけっきょく進まないよ・・・。