第7章 愛を聞かせて/銀時
「もしもし?」
愛しい声が耳に入って
ふと、時計を見上げた。
『銀さん……今何時だと思ってるの』
午前三時。
まさに草木も眠る丑三つ時。
こんな時間に
一体何の用だと云うんだろうか。
「どうしてもお前のことが恋しくなっちまってよ」
普段から鼻にかかった声が
なんだか少し嗄れている。
これはあれだな。
相当飲んだなこの人。
そんな事を考えつつ
ヘッドボードの灯りをつけて
天井を仰ぎ見た。
しかし、次の瞬間。
宇宙一バカな天パが放った一言は本当にバカ以外の何物でもなくて。
「ねェ……俺、今めっちゃくちゃムラムラしてるんだけど」