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[銀魂]夢問屋-R18-[進撃]

第6章 分隊長の恋/ジャン


ああ、もう何度目だろう。
こうして部下を失うのは。

「おい……ジャンよ、平気か?」

リヴァイ兵長が珍しく優しい声を掛けてくれる。

顔を上げて兵長を見やると、そこには老いを全く感じさせない三白眼があった。

「すいません。駄目ですね、俺……まだ全然慣れなくて…はは」

情けないです。
そう付け加えて俺は再び目を伏せた。

遠くでハンジ団長が指示を飛ばす声が聞こえる。従い動いているのは今年入団した新兵達だ。

「お前……確か恋人がいたな」

突然の問い掛け。

兵長にしては珍しい質問に思わず怪訝そうな顔になる。

「え……ええ、います…けど」

吃りながら答えれば、何故か兵長が放ったのは“有給”を許可する一言で。

「息抜きでもしてこい」

そう言って去って行く彼の背中には、相変わらず小さな自由の翼がはためいていた。
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