第4章 壁に耳あり/沖田
総悟が私に見せる、
ほんのちょっとしたSっ気。
そんな所がまた愛しくて。
私はつい従順になってしまう。
『気持ち良かった?』
「あー……そりゃもう」
最高でさァ。
愛しい人が色っぽく笑う。
きめ細やかな彼の頬にキスをして、
私は顔いっぱいの笑顔を咲かせるのであった。
バキッ ドシャーン‼︎
「うぐァ……っ‼︎」
うぐァ?
え、何々……今せっかく上手いこと締め括った所だったのに。
「痛ってェェェ!おいヅラァ!てめ、襖壊れちまったじゃねえか‼︎ だから押すなって言ったろ⁈」
「何を失礼な!押したのは俺ではない、店のおやっさんだ!それにヅラじゃなくて桂だと何度も言っておろう‼︎」