第4章 それぞれの独占欲。
どちらからでもなく自然と唇が重なる。
そのまま、ついばむように触れるだけのキスを繰り返す。
悠は私の顔を覗きこみ、ふわっと笑った。
悠「今日…うち、泊まりに来いよ。」
「…行っていいの?」
悠「いいに決まってんだろ?つーか、早く… 花音を独占したい。」
悠の言葉に私の胸は煩く騒ぎだす。
彼に独占されることを強く願う私がいる。
「…うん。私も……二人きりになりたい。」
私は悠の引き締まった体に抱きつく。
それをとても大事そうに悠は抱き留めてくれた。
悠「じゃ、早く帰ろう?…あ、着替え、手伝おうか?」
意地悪に笑う悠。
私は顔を真っ赤にし、更衣室から悠を追い出そうとする。
「だ、大丈夫です~////!!外で待ってて!」
悠「ははっ今さらだろ?まぁ、しょうがない。外で待っててやるか。」
悠は楽しそうにクスクスと笑いながら、部屋を出ていった。
その姿を私は少しムッとした顔で見送る。
もうっ悠ったら…/////
……って、早く着替えなきゃ!
悠の家、初めてだ………
なんか…凄いドキドキしてきた……///
し、しかも、家行ったら"する"よね…?!
ずっとお預け状態だし、絶対ヤバイよね…////
どうなっちゃうの、私!?
着替えと簡単に髪型とメイクを、直しを済ませ、鏡でチェックする。
よしっ!こんなもんかな??
今日悠と一緒に帰る約束してたからスカート履いてきちゃったけど……
気合い入れすぎって思われないかな……
でも、ちょっとでも…可愛いって思ってもらいたいし……
ドキドキとちょっとの不安を抱きながら私は扉を開けた。