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恥ずかしがりやの彼女を素直にさせる方法

第4章 それぞれの独占欲。


客B「あっずるーい!私も~~♡ 海斗と遊びたい♡」

海斗「あははっそうだねぇ~また今度連絡するよ~」


客A「えーっ絶対だよ~??」


海斗「うんうん。でも、今忙しくてね~いつかね♪」


女性のお客さんたちはばっちりメイクの派手めな美人さんで、海斗さんより年上に見えるし、社会人だろうけど、どんな関係なのかは不明だ。


そのやり取りを遠くから見ていると、ふと海斗さんと目があってしまった。


慌てて目を反らしホールに戻り仕事を探す。



海斗「何で目……反らしたの?」



気がつくとすぐ後ろに海斗さんが来ていてお客さんには見えないように手を握られる。

驚いて離そうとするもびくともしない。


「……あの…お話されてるのを見てしまい、すみません!」



海斗「覗き見なんて悪い子だね…。俺とあの子達の関係…気になっちゃった??」



耳元にかかる海斗さんの息にゾクゾクと背中に電流が走る。



「あっ…いや、その、……すみませんっ」



海斗「あの子らは一度ノリで遊んだだけだよ。俺今、好きな子出来ちゃったし?………ね?花音♡」



今の状況から脱出しようとするも、捕まれた手は、離されることはなく、耳元にかかる熱い息も私を逃がすことはなかった。



海斗「俺……本気だから。」



心臓はバクバクと音をたて、警鐘をならしていた。

状況が理解できず、動けずにいる私。



悠「……花音。もう上がって良いって。」



後ろから声と共に悠が現れ、ドキリとしてしまう。
慌てて海斗さんから離れると今度はすんなり離してくれた。


「あっはい!ありがとうございますっ」



海斗「悠も花音もお疲れ様~!二人での楽しい時間はあっという間だねぇ。またね♪ 花音 ♡」


海斗さんはまたニコニコと笑顔を見せながら私の肩をトンと、軽く叩いた。


悠「じゃ、お疲れ。海斗」


「あっ……その、お疲れ様でした!」




私は逃げるようにその場を立ち去り、悠の後を追った。



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