第3章 繋がる幸せ。
おあずけを喰らい、寂しい気持ちを引きずりながら朝ごはんの準備を始める。
悠はというと、シャワーを浴びにいってしまった。
もうちょっと…もうちょっとだけ悠とくっついてたかったな……
でも、悠とのさっきみたいなやり取りは恥ずかしいけど、嫌じゃない…というか、嬉しかったりして。
私は気をとり直し、準備を進めた。
ちょうど食卓に並べ終わった頃に悠がシャワーから戻ってきた。
まだ濡れた髪の悠はセクシーで思わず目をそらしてしまう。
何ですか!?あの人、セクシー過ぎるんですけどっ!!
心臓に悪いよ…本当に……///
悠「シャワーありがとう。……ん?どした?」
目をそらしうつ向く私を悠が覗きこむ。
ーーーー?!!!
突然綺麗な悠の顔が現れ、心臓が跳ねあがった。
「な、何でも…ない…です…」
私は動揺した気持ちをごまかそうと後ろを向いた。
すると後ろから手が伸びてきて、たちまち暖かさに包まれてしまう。
悠「何でもないなら…逃げないで?」
「………悠…カッコイイ…なって………///」(小声)
赤くなりうつ向いてしまうと、悠はなにも言わず動かないでいる。
どうしたかと思い振り返ろうとすると手で顔を押さえた悠がいた。
悠「………不意討ち、ズルいから。」
あれ?悠の耳赤くなってる……?
さらに覗きこもうとすると、悠に目を隠されてしまう。
悠「…今こっちみんなって。いーから、早く飯にしよーぜ。」
そうだった!ご飯冷めちゃうっ!
ーーーーー
私たちは朝ごはんを食べ始めた。
悠は私の手料理を美味しいと喜んでくれた。
その言葉を聞いて私はひと安心する。
「そういえば、今日大学、何限からですか?」
悠「俺?3限だけだから昼過ぎからだよ。花音は?」
「私は2限からです。じゃまだゆっくりできますね!」
悠「……そうだな。」
悠は柔かな笑顔を見せた。