第2章 ただ求めればいいもの
悠「そんなとこだろうと思った。メールが難しいんなら電話してこいよ。」
「えぇっ電話はもっと…難しいというか……」
悠「俺は花音の声が聞きたくて電話したんだけど。他の理由がないとダメなのか?」
ーーーーーっ/////!!!
悠さんが私の声を聞きたかったなんて……
そう思ってもらえることがすごく嬉しい。
私も悠さんの声が聞きたいけど
そんなことで電話してもいいなんて思いもしなかった。
「私も…… 悠さんの声が…聞きたいです。」
勇気を出して伝えてみる。
悠「……うん。理由なんてそんなんでいいんだよ。あと、メールも内容固すぎ。バイトのことでのありがとうはバイト先でいいから。プライベートな関係でのメールなんだからもっと気楽でいいんだよ。」
その気楽って言うのが難しいんですよーーーっ!!
思わず私は心の中で叫ぶ。
「うぅ…ごめんなさい」
悠「なっ何で謝るんだよ!……それとも花音は俺とメールなんかしたくないの?」
「えっ!したいっ!したいです……けど……」
悠「…けど?」
「その……ドキドキしちゃって…何て書いていいか……」
悠「…花音ってさ、時々可愛いこと言うよね。あーもう、めんどくさい。………会いに行っていい?」
かっ可愛い!?!?
私そんなこと言いましたか?!
し、しかも、会いにってーーー!?
どうしようっっ!
またもや頭が混乱する私。
顔は真っ赤になり部屋のなかで一人ウロウロと落ち着きなく動き回っていた。
悠「嫌か?」
「ーーー///!!!いっ嫌じゃ……ない……です。」
悠「…… 花音は俺に会いたくないの?」
「…………あ、あい、たい……です……」
恥ずかしい……もぅ心臓ドキドキうるさいし……
でも……会いたいのは本当だから……
恥ずかしいけど……私も……同じだから………
悠「……ん。ちゃんと言えたじゃん?じゃ…行くわ。」
悠さんとは、私の家のすぐ近くにあるコンビニで待ち合わせすることになった。