• テキストサイズ

『テニプリ』夢小説

第8章 六角☆天根 ヒカル 編


佐伯『楽しそうにしているじゃないか、ダビデ!』



天根『サエさん…。』



草野の顔は…頬を赤く染めていた。



天根『どうかしたんですか?』




佐伯『あぁ、今日の部活は休みになった。』



天根『そうっすか。』



俺のつっけんどんな態度に、サエさんは意味を理解したのか直ぐに居なくなった。



サエさんに嫉妬……。



でも、どうにもならなかった。



草野はサエさんの後ろ姿を見送っていた。



思い知らされた……草野はサエさんを。



俺が幾ら頑張っても、どうにかなるものではない。



だったら……俺は…草野の為に協力を…。



部活が休みだと言うことは、きっとみんなで潮干狩りをするに違いない。



俺は、草野を誘ってみた。



最初は遠慮をしていたが、半ば強引に約束を取り付けた。



俺の片想いに終止符をつける為に……サエさんは、草野と接していたらもしかするかもしれない。



胸が痛いが、草野が笑ってくれるなら…。



好きな人の為に……。



放課後、草野を連れていつもの砂浜へと行った。



直ぐにみんなと打ち解けて、みんなで和気藹々と潮干狩りを満喫した。



草野は、サエさんとも話をしては楽しそうに笑っていた。



これでいい…。いつか、草野の気持ちが報われる時が来るかもしれない。



それから何度か一緒に潮干狩りに出かけ、草野はテニス部のメンバーらと仲良くなっていった。



勿論、サエさんとも……。



胸が痛いが、仕方無い…。



最近、俺は…草野と話さなく、嫌、話せなくなってきた。



今まで、どんな話をしていたのだろう?




どんなことをして、笑わせていたんだろう?



今の俺には、何も思い付かない。



/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp