第9章 風邪を引いて… 〈夜久衛輔〉
*朱鳥
何時間たっただろうか。
私は目を覚ました。
(っっ////!?)
「な…なんで//?」
目の前にやっさんの寝顔があった。
しかも手…握ってるし…。
ビックリして飛び起きる。
でもすぐに思い出した。
「…そうだ。私、風邪引いて…それで…。やっさんが来てくれて…。」
辺りには水の入った盥やポカリや水、薬、タオルがあった。
「……。ずっと看ててくれたんだ…。……あれ…?でも、熱計って…薬飲んで…それから…。………寝ちゃったんだっけ…?」
熱でぼーとしてたせいで記憶があやふやだ。
やっさんを見るとぐっすり眠ってる。
久々にやっさんの寝顔見た気がする。
かわいい寝顔にスースーと寝息をたてている。
(最近部活ハードだし、疲れ溜まってたんだろうな。)
私はそっとやっさんの髪を触った。
するとピクッと動いた。