第1章 長期片想いの結末 〈月島蛍〉
日は経ち―テスト返却日。
先「黒羽ー!!」
「は、はい!!」
先生に呼ばれてテストに取りに行く。
先「お前、今回は頑張ったな!!いつもこれぐらい勉強しろよ?」
「えっ!?」
そう言われ渡されたテストを見た。
「!!!」
その日の放課後―図書室。
今日も誰もいない。本当にここ使われているのかと思いながら用事で遅れている蛍を待った。
20〜30分ぐらい経ってからか、ガラガラと戸が開く音がしてわたしは振り向く。
蛍「…ごめん。ちょっと遅くなった。」
「平気平気。大丈夫だよ!」
私は笑って答えた。
蛍「で、結果は?」
「ふふふ…見てー!!今まで最高点!!こんな点とったことなかったよ!」
私はバンッと蛍に見えるようにテストを見せた。
数学が70点、科学は74点。現文や英語と同じくらいの点を取れた。
これは蛍の教え方が上手かったからじゃないのかな♪
そんなことを思っていると
蛍「へー結構取れたじゃん。前に比べたら。ちなみに僕のはこれね。」
蛍は鞄からテストを出して私に見せた。
数学92点科学95点。ほぼ満点だ。
なんだから自分が恥ずかしくなった。