第75章 私の中のヒーローへ〈金田一勇太郎〉
私と彼等の間に入って、私の腕を握っている男の腕を掴んだ。
勇「こいつ、うちの大事なマネージャーなんで、離してくれませんか!?」
「……!…勇……くん…。」
男3「なになに?カレシ?カッコイイねー!でもその子具合悪そうだから俺んちで休ませてあげようとしてたんだけど?」
勇「それなら、俺が学校の保健室に連れていくんでいいです。……だから早く手離せよっ!」
勇くんがそう言うとようやく諦めたように私の腕を離した。
男2「へーへーわかりましたよ!!」
男3「じゃあまた今度ね?」
男1「ッチ!もう少しだったのによー!」
そう言いながら彼らはその場を立ち去った。
「…勇くんありがと……助かった…。」
勇「おう、それよりお前……。」
勇くんが言い終える前に私は不安や緊張から解放され気が抜けて、気を失ってしまった。