第75章 私の中のヒーローへ〈金田一勇太郎〉
その次の日。
土曜で学校は休みだけど朝の9時からあると聞いていたのに学校に来てみたのに、誰も来ていないようだった。
「あれ?時間間違えたかな?誰も来てないや……。」
そこで、スマホを取りだしラインを開くと"部活"というグループにメッセージ入っていた。
見ると、及川さんからで
『明日の部活は10時に変更になったから!』
のことだった。
「あーやっぱり……。どうしよう。この1時間…。」
1回家に戻るのも面倒だし、それこそ無駄な往復になる。
近くにコンビニはあるけど、1時間近く店内にいたら迷惑になりそうだし……。
私は諦めて、学校の校門のところでみんなが来るのを待つことにした。
そりゃー1人だからスマホをいじったり、たまたま持ってきていた、小説を読んで過ごすことぐらいしかなかった。