第74章 抱えた思い〈松川一静〉
幻滅された。もう、話しかけてくれないと思い、私は松川先輩の顔を見えなかった。
そしたら、松川先輩は私を優しく背中を擦りながら、抱き締めてくれた。
「っ……!?せ、先輩…?」
私はこの状態に頭がついて来なかった。
松「大丈夫だから、そんな思い詰めるな…。理由はどうあれ黒羽は一生懸命マネージャーの仕事してくれただろ?感謝してるよ。きっと他の奴らもな。」
「…でも…!」
松「それに黒羽、バレーに興味無かったって言ってたけど今は違うだろ?」
「……は、はい。」
松「今がそう思えるなら入って理由なんてどうでもいいって。」
「……はい……ありがとうございます…。」
松「お礼言わないといけないのは俺の方だって。…黒羽、マネージャーになってくれてありがとな。」
慰めてくれる松川先輩に私は涙が止まらなかった。
「あぁ、それと……。」