第74章 抱えた思い〈松川一静〉
顔を上げた瞬間、目の前に松川先輩の顔があった。
唇には柔らかい感触。
少し間が空いてようやく頭で理解した。
私、松川先輩とキスしてるって…。
「せ…先輩…。」
放心状態でいる私を松川先輩はまた抱き締めた。
松「俺も黒羽のこと好きだよ。…まぁ好きになったのは黒羽が入部して少したってからだけど……。まさか俺の事が好きで入部したと思わなかったからスゲー嬉しい。…答えわかりきってるけど、俺と付き合ってくれる?」
突然の松川先輩の告白。
私は驚いだけど、答えは決まってる。
「……はい…!もちろんですよ……!」
-抱えた思い-
END