第7章 釣り合い〈及川徹〉

彼の少し低い声が私の耳元でささやく｡


｢だから…それは私と及川では釣り合わないって…｢なんでそう思うの?誰かに言われた?｣……｡自分で感じただけだよ…｡｣

私は自然と顔を下に向けた｡

及｢なんで?俺､どうしたら朱鳥と釣り合うの?｣


｢……別に及川が釣り合わないじゃない…｡私が及川の彼女としてふさわしくないって思ったの…｡｣

及｢なんで?俺は朱鳥でいいんだよ?ねぇ…教えてよ朱鳥｡｣

｢………｡｣


及｢……｡仕方ないな……｡｣


私が黙っていると…






ｽｯ



｢!!?｣

突然彼の手が制服の中に入ってお腹辺りを触ってきた｡


｢ちょっ…//!!!何するn……!!｣


バッと彼の方を向こうとするとすぐ目の前に彼の顔があり私は黙ってしまった｡


及｢ちゃんと言わないと…やっちゃうよ…?｣


彼が私の目を見ていってくる｡


その彼の目が本気だってわかる｡


"やっちゃう"って意味ぐらい知ってる｡


｢っ……//｡｣




するとその手はｽｯーと上の方に動く｡




｢っ////わ､わかった!!わかったから!!!!//手ぇ……離して……!//｣


私は耐えられず言った｡


及｢うん｡ありがとう｡｣