第74章 抱えた思い〈松川一静〉
矢「あ、松川さん!」
松川先輩とそんな話をしているとちょうど休憩になって矢巾くんと達が気づいて集まってきた。
松「よぉ。頑張ってるみたいだな。新主将。」
矢「いや、まだなったばっかりなんで…。でも頑張りますよ!んで、来年はゼッタイ全国行きます!」
松「おー頑張れよ。」
こういう先輩後輩の会話聞くの好き。
青春って感じで。
松「なんだ、京谷もちゃんと来てるな。てっきりまた来なくなると思ってたんだが。」
ふと辺りを見渡して、京谷くんがいるのに気づいて言った。
矢「あーそれ黒羽が無理矢理連れてきたんですよ。」
松「そうなのか?」
「はい、だって3年生抜けて、その上攻撃力のある京谷くんまで来なくなったらヤバイかと思って。同じクラスですし、帰られる前に捕まえてきました!」
松「まぁーアイツのうちにはあんまりいないパワースパイカーだしな。よく連れてきたな!」
松川先輩はそう言って私の頭を撫でた。
「エヘヘありがとうございます!」
それが素直に嬉しくて改めて京谷くんを連れてきて良かったと思った。