第73章 憧れのあの人〈赤葦京治〉
喫茶店に入るとクーラーが聞いてて部活を終えて、暑い外を歩いていた俺にはすごく涼しく感じた。
2人用の席に座って俺も黒羽もアイスコーヒーを頼んだ。
少したってアイスコーヒーが来て、それを飲みながらさっきの話の続きをした。
「烏野ってそんな凄い速攻使うんだ。」
赤「はい。それに、合宿中に他にもいろんな攻撃とかも習得したみたいで、今もどんどん強くなってると思いますよ。」
「じゃあ、春高であたったらいい試合になりそうだね。」
赤「でも、負けませんよ。」
「そうでなくちゃ!応援には行くから頑張ってね!」
赤「はい。ありがとうございます。……黒羽さんは勉強大変なんですよね?」
「あーまぁーね。」
赤「どこでしたっけ?受ける大学って。」
「T大。そこの医学部目指してるの。」
赤「じゃあ、医者か看護師になるんですね。」
「まぁそうかな?私家がそう言う家系で、昔は嫌だったんだけど、今は本気でやりたいって思ってるの。」
赤「黒羽さんならなれると思いますよ。」
俺はそう言いつつ夢に向かって頑張っている黒羽さんが遠い存在になっていく気がして寂しく思った。
「そう?ありがと!」
赤「でもT大だと結構遠くなりますね。」
「ん、一人暮らしする予定。」
赤「そうなんですか。大変ですね。」
それから、他の話もしながらいるとあっという間に時間は過ぎた。