第71章 君を幸せにできるのは…〈及川徹〉
「……な…んで?…なんでこんなことするの?!やっと彼氏ができて幸せだって思えるようになったのに…!!」
本当に悪いのは勇馬くんの方だってわかっていた。
だけど、勇馬くんとの関係を壊したくない私は徹を責めた。
徹「俺は朱鳥に鈴木がどういうヤツだか教えたかっただけだよ。」
「そんなの頼んでない…!だいいち、私が誰と付き合おうと徹には関係ないじゃん…!!」
徹「…関係あるよ…。」
「は?どんな関係が……んっ……。」
そう言っているとき突然徹が私にキスをした。
しかも少し長めのキス。
徹「俺は……朱鳥が好きだから。…今は幸せでも後で朱鳥が傷つくのは見たくないんだよ……。」
唇を離して私を見る徹は少し悲しそうな顔をしていた気がした。