第70章 忘れない約束〈花巻貴大〉
そして、部活終了後。
部室で着替えていると。
及「ねぇ、これからラーメン食べてかない?」
及川がそう提案してきた。
岩「お前の奢りならないいぞ。」
松「同じく。」
及「ちょっと!この間も奢ったよね俺!!ねぇーマッキー!?」
花「あーそっだったけか?……つーか今日は俺先約あるから無理。」
及「え?何先約って!?」
及川に説明するのが面倒くさいとと思いながら四人で部室を出ると。
「あ、花!!部活お疲れ~~!」
部活棟の近くで朱鳥が手を振って待っていた。
及「えっ!もしかして彼女とデート!?」
花「ちげーよ!今日うちのクラスに来た転校生。昔の知り合いで、帰る約束してたんだよ!」
「ったく、行こうぜ、朱鳥。」
俺はうるさく騒ぐ及川を置いて朱鳥の手を引いて、歩き出した。
「う、うん。」
学校から少し離れたところで朱鳥が話しかけてきた。
「ね、良かったの?友達だったんでしょ?」
花「あーいいよ別に。あいつらとはよく帰ってるし、今日は朱鳥の約束が先だったし、俺も朱鳥と帰りたかったし。」
「そっか!ありがと!!」
朱鳥は嬉しそうに喜んだ。
っていうか、俺、なんか然り気無く恥ずかしいこといってなかったか…?!
まじ、ハズイ……及川かよ俺は……!!