第70章 忘れない約束〈花巻貴大〉
花「そういえば、朱鳥どこに引っ越していたんだっけ?大阪?」
昼休み、ようやくゆっくりと話すことができて、購買で買ったパンを食べなから話した。
「ちがう、京都だよ。」
花「あ?そうだっけ?親の転勤だったよな引っ越した理由。」
「うん、そう。」
花「でも、またこっちに戻って来ることになったんだろ?そんな頻繁に転勤があるとか大変だな。」
「ん~……。実はちょっと違うんだ…。」
花「は?」
「こっちに戻った来たのは私だけで今は近くのアパートで一人暮らししてるの。」
花「え?!マジで!!?なんで?」
「……うーんそれはヒミツ!そのうち教えるよ!」
花「はぁ?なんだよ、それ。」
正直驚いた。
朱鳥が一人暮らししてるなんて。
つーよりも一人暮らししてる高校生を初めて見た。
「ねぇ花、一緒に帰ろうよ!」
考えていると、そう誘われた。
花「あー悪い、今日部活なんだ。」
「部活ってバレー部?」
花「そう、結構強いだぜ?うちのチーム。」
「そうなんだ。じゃあ終わるまで待ってるよ!」
花「いいのかよ?結構遅くなるぞ?」
「大丈夫!学校中探検したりバレー部の練習見てるから!」
花「…まぁ、お前がいいならいいけど。」
そうして朱鳥と一緒に帰る約束をした。