第68章 届け、私の想い!〈月島蛍〉
私の幼馴染みの蛍は
私の家のすぐ近くに住んでいる男の子。
同じ烏野高校に通っていて、バレー部。
頭がよくてバレーのセンスもあって、背が高くて、カッコよくて………私の好きな人。
今だって、渋々とはいえ、ちゃんと教えてくれる。
そんなところも好き。
だけど、まだ付き合ってもいなければ、告白もしてない。
結構サバサバして、クールだからなかなか言い出せない。
それに、蛍とはまだまだ一緒にいられる。
そう信じていたから。
だけど、そうは言っていられない時がやって来てしまった。
父さんの転勤で、東京に引っ越すことになったのだ。
別に付き合わなくてもいい。
どうせ付き合っても遠距離恋愛になるんだから。
でもせめて、自分の気持ちは伝えたいと思った。