第67章 トリップ体験〈in烏野〉
日「オーッス!!!」
「こ、こんにちは…!」
日向に続いて挨拶をして体育館に足を踏み入れる。
マンガやアニメと全く同じ体育館に動揺を隠しきれなかった。
「ん、黒羽さんなんか元気ない?」
そんな私に気づいたのかそう声をかけられて振り向くと、菅原さんが立っていた。
「菅原さんっ!!あ、いや大丈夫です!ただの寝不足みたいなとこなんで!」
菅「そう?まぁあんまり無理しないようにな!」
優しく微笑む菅原さん。
本当に優しそうで、心が和んだ。
とそこに
「ちょっと、そこにいると邪魔なんだけど。」
その声と言い方に私はすぐに誰だからわかった。
「あ、ツッキー…!」
月「ねぇ、その呼び方やめてって言ってるよね?」
ツッキーの無愛想な顔もホントそのままだった。
「い、いいじゃん!!山口くんもそう言ってるだし!ね~?」
私はツッキーの後ろにいた山口くんを見た。
月「はぁー本当学習しないね君。」
山「ま、まぁ、いいんじゃない?ツッキー。」
「山口くんはいつも優しいね~~!」
山「や、そんなことないよー。」
そう言うと山口くんは少し顔を赤めた。
私は自然と流れてきた記憶のおかげでハイキュー!!の世界にトリップしてしまったという事実になれてきた。