第67章 トリップ体験〈in烏野〉
日「うわっ!?どうかしたの?黒羽さん?」
驚いて心配そうにしている。
そんな日向を他所に私はもう一度、昨日までの記憶を辿った。
昨日はいつも通りの一日を過ごして、夜はハイキュー!!のマンガの新巻を見て寝た。
そしたら、日向が目の前に立っていた。
夢かと思い頬を引っ張ったりしたけど、痛いばかりで、目の前の世界が消えることはなかった。
そしてようやくハイキュー!!の世界にトリップしてしまっていたということに気づいた。
いきなり過ぎて混乱したけど、私の頭の中にはこの世界での私の立場や皆の私に対する扱い、経験などの記憶が流れてきた。
日「黒羽さん大丈夫?!」
「う、うん、大丈夫大丈夫……。」
再び日向に声をかけられて返事をすると。
日「そう?じゃあ行こう!?早く部活やりてーー!」
そう言って教室を飛び出して行った。
日向は私がマンガやアニメを見て想像していた通りだった。
そんなことを思いながら日向の後を追って体育館に向かった。