第64章 初めての彼女とデートと…〈金田一〉
「はぁ~~怖かった~~!!」
ようやくお化け屋敷を出て、朱鳥は体から力をぬいた。
勇「…なんで怖いのにお化け屋敷入ろうなんて言ったんだ……?」
俺も少し気が抜けてそんなことを聞いてみたら。
「んーだってデートで遊園地と言ったらお化け屋敷でしょ?それに、勇くんとなら怖くてもいいかなって思って…。……嫌だった?」
勇「いや……そんなことないって!」
逆にそんな風に言われて"嫌だった"何て言う彼氏がどこにいるのだろうか。
「…よかった……。じゃあ時間も時間だしそろそ帰らないとね。電車遅れちゃう。」
そう言われ時計を見ると確かに今行かないと電車に遅れるぐらいの時間になっていた。
勇「……あぁ…そう…だな。」
そうして俺らは遊園地をあとにした。