第64章 初めての彼女とデートと…〈金田一〉
電車を降りて、朱鳥を家まで送った。
前に、及川さんに"彼女を家まで送るのは彼氏としてマナーだよ"とアドバイスを持っていたから。
「じゃあ、また明日ね!今日はありがとう!」
朱鳥の家に着くと振り向いて笑ってそう言った。
勇「お、おう、またな!」
そう言い返すと、玄関のドアにかけた。
けど、そこで朱鳥の動きが止まった。
「………あ、忘れてた。」
そう言うと、軽い足取りで戻ってきた。
勇「……なんか忘れ物でもした?……っ!!」
一瞬何が起こったのかわからなかった。
振り向いて俺のとこに駆け寄った朱鳥がそのまま俺の口にキスをしていた。
しかも、俺にとってはこれがファーストキスだった。
勇「なっ!!?」
「今日のお礼!あと、バイバイとかまた明日とか、いろんな意味でのキス。…いいでしょ?」
動揺を隠しきれない俺にそう言って首をかしげた。
勇「え、いやまぁ……ありがとう。」
なんと言っていいかわからず俺は咄嗟にそう言ってしまった。
「どういたしまして!じゃあね!」
朱鳥はニコッと笑って今度こそ朱鳥は家の方に帰っていった。
朱鳥からのキスは確かにスゲー嬉しかった。けど、ほとんど恋愛経験のない俺にとっては、いきなり過ぎて心臓に悪かった……。
-初めての彼女とデートと…-
END