第64章 初めての彼女とデートと…〈金田一〉
遊園地に着いてゲートを潜ると少し子どものように朱鳥がはしゃいだ。
「ねーねー!これ、可愛くない!?私に似合うかな?」
近くの土産屋に売ってあるヘアピンを見て言う。
勇「え!?あ、うん。言いと思うけど。」
「本当!?じゃあ買っちゃおう!」
勇「それ、俺が買うよ。」
朱鳥がそのヘアピンを持ってレジに向かう間際に俺はスッと朱鳥の手からヘアピンを取ってそう言った。
「えっ!?いいよそんな!」
勇「いいって、俺、一応彼氏だし、今日のデートの記念に。」
「…ありがとう、勇くん!」