第63章 奇跡のような恋〈黒尾鉄郎〉
「…あ…嘘……!ごめん…!あんまり話さないのにこんなこと言って迷惑だよね……!」
つい、話の流れで言ってしまったことに気づき、慌てて謝った。
だけど、黒尾くんは。
黒「いや……教えてくれよ。」
そう言ってくれた。
「え?」
黒「なんか黒羽教え方上手そうだし、一緒やった方が覚えられそうだしな。まぁ、俺は部活あるから昼休みとか部活がない休日になるけどいいか?」
「う、うん!全然いいよ!!」
黒「なんで、教える黒羽の方が嬉しそうなんだよ。」
「あ、いやそれは……。」
黒「まぁいいや、じゃあ明日からよろしくな!」
黒尾くんはそう言うと優しく笑って資料室を出で行った。