第6章 ヒミツのナツマツリ 〈月島蛍〉
しばらくして花火の時間になった。
私は買ったばかりのクレープを食べながら見ることにした。
イチゴとバナナ、生クリーム、チョコソースの入った一番人気のクレープ。
だけど…蛍は買わなかった。
甘いもの好きじゃなかったっけ?
とか思いながら打ち上げ花火を見た。
様々な色に輝く花火が綺麗で私は目を輝かせた。
そんなときだった。
蛍「…ちょっと、口の横にクリームついてるんだけど。」
「えっ!?うそっ!!」
そう言われ私は慌てて持っていた巾着からティッシュを取ろうとした。
が――。
その手をガシッと掴まれた。
そして
ペロッ
と私のクリームが付いている口の横を舐められた。
「っ/////!!!?
なっ…えっ!?」
私がテンパっているのに蛍は
蛍「甘…。」
ただ一言そう言った。
「ちょっ…こんなところでな…何して!?//」
蛍「別に周りは花火に集中してるし誰も見てないでしょ。」
「そ…それはそうかもだけど…//」
そうだけど…イキナリは本当ビックリするって///。
(そ…そうだ!!花火!花火見て気を紛らそう!!)
そう思って私は花火を見た。