第6章 ヒミツのナツマツリ 〈月島蛍〉
花火が終わり。私達はまた出店を軽く回ることにした。
気持ちはだいぶ落ち着いた。
「花火スゴく綺麗だったね!!」
蛍「確かに綺麗だったけどそんなにはしゃぐと子供に見えるよ。」
相変わらずのちょっと嫌な言い方。さっきあんな事したとは思えない。
それから少し歩いたときだった。
?「花火スゴかったよな!!ドーンって!!」
?「わかったから少しは落ち着けよ!!」
聞き覚えのある声。
前を見ると。オレンジ色の頭が見えた。
紛れもなくそれは日向くんだった。
その横に影山くんもいた。
たぶん後ろにいるのは他の部員だと思った。
あっちはまだこちらに気づいてないようだった。
私は確信してつい…声をかけようとした。
「あ!!日なt…モゴッ!!!?」
だれどそれは蛍の手が私の口を塞ぐことで阻まれた。
そして、そのまま腕を引っ張られ人気のない細い路地に連れ込まれた。