第62章 夏と野球とバレーボール〈菅原孝支〉
部活が終わって部室で着替えて大地と旭と帰ろうとしたら、野球部も部室から出てきた。
野「おう、お前らも今終わったとこ?」
大「あぁ。…そうだ、さっきはスイカありがとな!皆喜んでたよ。」
野「まぁ差し入れだし、気にするな!そう言えばバレー部は今年は全国行けそうか?」
大「ああ!絶対行ってやるさ!」
旭「夏休みには東京で一週間の合宿もあるしな!」
野「マジか!俺らも頑張らないとな!!」
菅「…なぁ、黒羽ってもう帰ったのか?」
後ろで三人の話を聞きながら何となく聞いた。
野「いや、まだマネージャーの仕事してると思うけど。」
その言葉に俺は足を止めた。
菅「そうか。」
旭「どうした、スガ?」
菅「あ、いや、悪い。忘れ物したから先帰っててくれ。」
旭「…?そうか、わかった。お疲れ。」
大「また明日な。」
菅「あぁお疲れ。」
そう交わすと大地と旭は野球のやつと帰って行った。