第6章 ヒミツのナツマツリ 〈月島蛍〉
翌日―。
私はマネージャーをしている男子バレー部が練習をしている体育館に行った。
「こんにちはー!」
部員「オーッス!!黒羽!」
「あれ?どうしたんですか?何の話し合いですか?」
みんな集まって何か話し合っているようだった。
大「おーそうだ!!黒羽、お前も次の日曜にある夏祭り行くか?」
菅「部員みんなで行こうってなってんだ!」
西「花火も上がるんだぜ!!」
話し合いの内容は蛍と行こうとしていた夏祭りに部員全員で行こうと言うことだった。
「あ…えーっと…すいません。その日は先約がありまして…。誘ってくれてありがとうございます。」
私と蛍が付き合ってるのは基本秘密にしている。
特にバレー部の皆には。
バレるといろいろめんどくさいし、特に西谷さんや田中さんがうるさそうで嫌だ。
という蛍の意見で。
実際、学校や部活ではお互い苗字で呼び合ってるし、そんなに話もしない。
少し寂しいけどその分2人でいるときがすごく貴重で幸せに思える。
田「なんだよつまんねーな!
月島、山口お前らはどうするよ?」
月「そんな日まで暑苦しい人達といたくないんでいいです。」
田・西「あ"!?んだと!!」
蛍の返事に田中先輩と西谷先輩がキレる。
山「あ、俺は何も用事ないんで行きます。」
そんな話をしているなか、私はマネージャーの仕事を思い出した。
「あ、私ドリンク作ってきます。」
大「おー頼む。」
水道場にやって来た。
(あ…焦った!ホントのこと言うとバレるよね…。)
忠「朱鳥ー!」
(!!)
いきなり呼ばれて振り向くと忠くんが走ってきた。
「あ、忠くん。どうしたの?」
忠「もしかしてさ、夏祭りってツッキーと行くの?」
小声で言われて思わずビクッとする。
「な…なんで知っての!?」
忠「やっぱりそうなんだ。何となくそう思って!」
「忠くん…この事は他のみんなには…。」
忠「言わない言わない!大丈夫!」
もうお気づきかもしれないが、忠くんは私と蛍が付き合っていることを知っている雄一の人物。
なにかとアドバイスくれたり、応援してくれる。
そのせいか、忠くんのとこも二人の時や蛍と三人の時は下の名前で呼び合ってる。
「うぅ〜ありがとう〜!!!今度ポテト奢る!!」