第55章 支え合い〈牛島若利〉
体育館の前に着いて扉から中を覗いた。
智「お~さすが牛島くん、スッゴいスパイク決めてるね~!」
智里の言葉にチラッと若の方を見る。
そしたら偶然にも若と目があった。
「…っ!」
私はつい、目をそらした。
智「ったく、そんなの朱鳥らしくないよ~。とりあえず、上に上がろう?ここ危ないし。」
「うん。」
智里のあとに続いて歩こうとしたとき。
「危ないっ!!!」
その声に振り向いたら目の前に勢いよく飛んできたボールがあった。
「っ!!!」
私は避けることができず頭に当たってしまった。
そして私はそのまま倒れてしまった。
智「朱鳥!!」
部1「おい、大丈夫か?!!」
部2「誰か保健室に……!」
周りが騒いでいるようだったけど、私は声を出すこともなく意識を失った。