第49章 バカに恋して〈田中龍之介〉
「っ!!だから、話聞いてって言ってんじゃん!!!って言うか、私が誰と付き合っても、龍には関係無いでしょ!!!」
龍「あ?!!何だと!!!」
大「おい、お前ら……。」
さすがに、ほっとけなくなった大地も止めに入った。
けど、私はそれでも言い続けた。
「大体、変な勘違いしてるのは龍方でしょ!!!昨日はただ話聞いてもらっただけで、私の好きなのは龍だっ………!!!」
つい、ムキになって言ったことに気づいて口を押さえる。
龍「…は……?」
「っっ………龍のバカっっ!!!もういい!!!!」
唖然とする龍と、静まり返った体育館に耐えられなくて、私は体育館を飛び出した。