第48章 図書室での恋〈木葉秋紀〉
「じゃあさ、木葉くんは私のことどう思ってたの?」
私はなんだかほとんどハズレて悔しくて逆に聞いてみた。
木「真面目で、優等生の文学少女。」
彼は即答でしかもドヤ顔で答えた。
「えー文学少女は否定しないけど、真面目と優等生は違う気が…。」
あまりにもいい印象ばかりで少し照れる。
木「そーか?結構合ってると思うけどな?あー、あと本に集中力するとか回りが見えなくなっるとか、静かな場所が好きだけど人と話すのは好きとか!」
「……すごい。当たってる!なんでわかったの?!」
今度はもろ当たっていて驚いた。
木「俺、結構そういうの当てるの得意なんだ!」
「へーすごいね!」
本当、木葉くんってよく見てるな。
また、木葉くんの意外な一面見つけちゃった。
それから図書室で二人で本を読むのが習慣になってきた。
本を読むだけじゃなく今みたいな話をして昼休みを過ごした。
次第に私が彼を思う気持ちに変化が出てきた。
きっとそれは恋心というものだろう。
だけど、いくら本が好きだからと言っても、相手は常に回りに人がいて、明るくて、バレー部で、とても釣り合うとは思わなかった。