第47章 恋の始まり〈天童覚〉
それから私は天童くんに会うたび少しだけど話をするようになった。
全く正反対な性格なのに何故か気が合い、楽しかった。
そして、七海が突然こう言い出した。
七「朱鳥最近天童といるとき多いよね?もしかして恋しちゃった?!」
「へ………?…恋?」
私は一瞬動きが止まった。
七「え?まじ?」
「わかんない。でも、なんか……胸が苦しいかも…。」
七「へぇーついに座敷わらしに春がやって来たか。」
そんな私を見て七海が、ニヤニヤして言った。
「……。」
七海の言葉に私はなんと答えていいかわかんなかった。
まさか自分が恋をするなんて……。
というか、これを"恋"て読んでいいのかわからない。
なんせ、生まれて今まで恋をしたこと後なかったから。