第44章 思い出した想い〈茂庭要〉
要「朱鳥、俺は朱鳥の学校のこととか何してるとかわかんない、だから学校から出たら無理するな?」
要は私と向き合うと優しい顔で言った。
「…要……。」
要「友達に言いにくいなら俺が聞いてやるから、辛いこととか悩んでることとか言え?俺が全部受け止めてやるから。」
ニッと笑って私の頭を撫でた。
あー。なんでバレちゃうんだろう。私が、いろいろ悩んでること。
本当、要には敵わないな…。
「……。要、私ね、日誌とか間違えちゃって再提出しないといけなくて、実習中も私保育士向いてるのか不安になって、他の人はどんどん前に行ってるのに私だけ置いていかれてる気がして不安…。私、これからやっていけるかな…。」
要の言葉に甘えてずっとひとりで溜め込んでいた気持ちを言った。
言っているうちに涙がポロポロと流れ出した。
すると要はギュッと私を抱きしめた。
要「大丈夫。朱鳥ならいい保育士になれるよ。努力家だし、今は失敗しても次頑張ればいいことだろ?俺は朱鳥は出来るやつだって知ってるから。」
その言葉に私は溢れだす涙で子供のように声を出してないた。
要はそんな私を抱きしめながら背中を擦ってくれた。