第44章 思い出した想い〈茂庭要〉
しばらくして
私は泣き止んだ。
けれど要からはまだ離れなかった。
不安だった私を抱きしめたそのぬくもりが心地よくて、安心させた要ともっとずっといたいっと思っていたから。
「要……。」
要「ん?」
「私、要が好き。」
自然とそう言葉が出てきた。
「ずっと好きだった。これからも一緒にいたい。」
要「ん、知ってる。俺も朱鳥が好きだよ。」
「嬉しい。ありがとう。」
要も私と同じ気持ちだったと思うと嬉しくてさっきよりめ少し強く抱きしめ合った。
-思い出した想い-
END