第42章 「先生、質問です!」〈猿杙大和〉
猿「待って黒羽さん!」
後ろから猿杙くんが追いかけてくるのがわかったけど私は構わず走った。
猿「待っててってば!朱鳥!!」
必死に呼ぶ声と初めて名前を呼ばれたことに
私は足を止めた。
猿「俺の話聞いてよ。」
そう言われて私はゆっくり振り向いた。
猿「ごめん。ちょっとからかい過ぎた。
俺が好きなのは朱鳥の事なんだ。」
「え………?」
猿「最近、一緒にいてすごく楽しくて、朱鳥も同じ気持ちならいいなって思ってたら、あんなこと聞いてきたから、もしかしてって思って。
でも、朱鳥を傷つけるつもりじゃ無かった。
本当、ごめん。」
「っ…!う…ん。私も好き。」
嬉しさのあまり
私はその場に泣き崩れた。