第42章 「先生、質問です!」〈猿杙大和〉
猿「はい。」
学校の外にあるベンチに座っている私に
猿杙くんが私にミルクティーをくれた。
「ありがとう。」
猿「少しは落ち着いた?」
隣に座ってそう尋ねた。
「うん。ねぇ?さっきの本当?」
猿「さっきのって?」
「…その、頑張り屋とか明るいとか…。私、そんなに魅力的じゃないよ?」
猿「そんなことないよ。少なくとも俺はすごくいいと思った。」
改めて言われるとすごく恥ずかしい。
猿「朱鳥は?俺のどこを好きになったの?」
「う~ん。全部!……かな?」
って答えたら
クスっと笑った。
猿「ありがと。じゃあそんな朱鳥にひとつお願い。今から俺のと、呼んで?」
そう私の顔を見て言った。
「………や、大和……くん。」
そう言うとぽんぽんと頭を撫でて笑ってくれた。
猿「うん、ありがとう!」
-「先生、質問です…!」-
END