第42章 「先生、質問です!」〈猿杙大和〉
「あ、猿杙くんおはよう!」
猿「おはよう。」
次の日私は教室で猿杙くんに声をかけた。
「あ、あのねまた勉強教えてもらってもいい?」
猿「いいけど。昼休みでもいい?放課後は部活あるから。」
「もちろん。」
そして昼休み。
教室は人がいたから図書室に場所を移した。
「あ、あのね勉強の前にね、猿杙くんって頭よくて教え方うまいじゃん?だから二人で勉強してるときだけ
"先生"って呼んでいい?」
猿「いやーそんなんじゃないんだけどな。まぁ黒羽さんがそうしたいならいいよ?」
「本当?!じゃあ先生、ここどう解くんですか?」
猿「はいはい。」
私の子供っぽい遊びにも付き合ってくれて
本当いい人だな~猿杙くんって。
そんな
生徒と先生(仮)の日が何日か過ぎた。
昼休みや部活が無いときは放課後にも。
お陰で私は勉強が楽しく思えてきた。
そして
私は猿杙くんに少しずつ
思いを寄せていった。